レーザーディスク(LD)って

レーザーディスク(LD)は日本では[絵の出るレコード」という宣伝文句で昭和54年にパイオニアが実用化しました。直径30cmのディスク(円盤)に細かい溝が掘られていて、そこに音声や画像のデータ刻み込まれているのですね。この溝はトラックと呼ばれるそうです。レーザー光をあてて、その反射光からデータを読み取っていくのです。レコードは音声だけでしたが、LDは音声と映像の両方を楽しむことができたのです。もちろんLDにはレコード針のような物は不要です。レーザー光がその役割を引き受けてくれます。LDにはアナログ映像(高品質の音声や画像)が片面だけで60分入るのです。表と裏の両面では120分も記録できました。映画などの記録に最適ですよね。このよう楽しむことができるのはレーザー光のおかげですが、light amplification by stimulated emission of radiation の頭文字をとってlaserと言うのです。科学者のレイザー博士の発明ではなかったのですね。ちなみに米国のメイマンが1960年に発明しました。

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記録媒体の歩み

長い人類の歴史の中でさまざまな記録媒体が出現しては消えていきました。より良い物を求めるのは人間の常でしょう。レーザーディスク(LD)もその中の1つに過ぎなかったのかもしれません。ちょっと振り返ってみると、1956年にVTR(ビデオテープレコーダー)が登場します。アメリカのアンペックス社が世界に先駆けて開発しました。そして1977年にはオランダのフィリップ社が直径30cmの円盤に音声や映像のデータを書き込み、レーザー光でそれを読み取る記憶媒体、LDの登場です。1996年には次世代LDとして家庭用DVDが登場します。DVDはLDよりもずっと小さく直径12cmのディスクで記憶容量も大きいのです。DVDは普通、Digital Video Diskの頭文字をとったものだと思っていましたが、調べてみると正しい名称はDigital Versatile Diskのようです。Versatileというのは多目的と言う意味です。視覚的に、そして聴覚的にも楽しめて、記憶媒体にも使えて、更にゲームもOKということですね。マルチメディアの必需品です。

そして、その後は

1999年にはHDD(ハードディスクドライブ)が登場します。HDDはDVDよりもずっと大量なデータを記憶することができるのですよね。音声や映像を更に楽しめるようになりましたね。そしてソニーや松下電器産業、三菱電機などが、ブルーレイディスクを、東芝やNECがHD-DVDのさらなる開発に余念がありません。科学の進歩は、まさに日進月歩ですね。今では洋画や邦画のDVDは、どこのお店に行っても目につきますが、LDはあまり目にしませんね。私の友人はLDの洋画や邦画をたくさん持っていました。しかし現在は、ほとんどDVDを買いそろえてしまいLDを処分してしまったというのです。オークションや中古屋に持っていけば良いのにと思いますが、中にはLDを捨ててしまった友人もいます。話を聞くと、LDをDVDなどの他の記憶媒体に焼き付けるのは、なかなか面倒な作業らしく、更に著作権の問題まで生じてきてしまうといいます。ある友人は直径30cmの大量のLDは小さい我が家に入りきらないと冗談っぽく言います。でも、光ディスクの突破口のLDには感謝です。

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Copyright © 2008 レーザーディスク(LD)のパイオニア